−設備のご案内−
衛生センターでは、運転管理を効率よく行うために、高度なデジタル計装システムを導入しています。
各処理工程での流量や処理状態を、リアルタイムに把握し、自動的にコントロールでき、つねに最高レベルの処理効果を維持できます。
し尿と浄化槽汚泥を搬入する受入室には、オーバースライダーを設置して臭気が外に漏れないようにしています。搬入したし尿と浄化槽汚泥は、ドラムスクリーンでし渣を分離し、スクリュープレスにてそのし渣から水分をしぼります。
し渣を分離したし尿と浄化槽汚泥(前処理分離液)は、油脂分を除去するために凝集剤を添加して、油脂分離機で含水率85%まで脱水します。油脂分離液を貯留槽へ送り、後工程の1次処理・2次処理を行います。
深層反応槽では、微生物の働きによって、し尿や浄化槽汚泥の成分であるBOD(有機物)と窒素化合物を分解(硝化脱窒処理)します。深層反応槽からの処理水は、限外ろ過膜装置で固液分離します。
原理的にSS(濁質)は100%除去でき、水と塩類(溶解物質)だけが透過して2次処理水となります。
〜〜無希釈処理のキーポイント〜〜
[ Uチューブ理論による深層反応槽 ]
深層反応槽には、水深10mのUチューブを使用しています。Uチューブは、水深が深い(水圧が高い)ほど酸素が水中に溶け込む速度が大きいことを利用した曝気システムです。酸素吸収効率は、従来の曝気装置に較べて約10倍です。
深層反応層では、この優れた酸素供給能力に支えられて、硝化菌と脱窒菌が協力し合い、し尿中のBODと窒素化合物の分解反応をすすめています。
〜〜もうひとつの小さな主役〜〜
[ メンテナンスが容易な限外ろ過膜装置 ]
チューブ状に成型した限外ろ過膜を多数組み合わせた装置です。生物処理水をチューブの内側に圧送すると、数十オングストローム以下の分子(水や塩類)は透過して処理水となります。
チューブ内に残された原水は濃縮されて前工程へ返送されます。硝化菌・脱窒菌や大腸菌・SSなどはろ過膜を透過しないため個液分離が確実に行え、大きな処理効果をあげています。
2次処理水を、さらに良質の処理水とするために、2段階の高度処理設備を設けています。凝集剤を注入し、微量に溶解しているCODや色度成分を凝集し、凝集限外ろ過膜装置で除去します。
また活性炭吸着設備では、わずかに残っているごく微量の汚濁物質まで徹底的に除去します。処理水は滅菌したのち、放流します。
深層反応槽処理水は、循環を繰り返すことによって限外ろ過膜装置で濃縮されていきますが、一部は余剰汚泥として膜原水槽から引き抜きます。この余剰汚泥は、汚泥脱水機で脱水処理してから、処分先で堆肥化しています。
また、施設で発生する臭気は、その発生箇所から直接吸引して、外部はもちろん場内にも拡散しないようにしています。なお集めた臭気は、アルカリ触媒洗浄塔・セラミック洗浄塔・活性炭吸着塔で脱臭処理します。
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